So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

欠陥結晶 [こぼれ落ちる想い]

 
時間とともに 
色々な感情や現実が
くっついてきてしまって
 
素直な言葉も
心の中で凍りついてしまう
 
 
goods151-2.jpg
 
 
それを
伝えること自体
とても恐くなる
 
いらないもののようにも思え
  
受け止めさせられた相手を思うと
たまらなく切なくなる
 
伝えたい
伝えたくない
 
自問自答しながら
 
ずっと考えてる
 
大切だ、ということ
 
 
 
 
 
 
 
☆Photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
 
 
☆words / (C)夏実(ryus_cafe)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
nice!(2)  コメント(0) 

クリスマスローズ [風流花譚]

 
それは静かに天空から舞い降り続けた。

白く、全てを覆い尽くしてゆくのを眺めていた。
ふと、庭の大きな木の下の片隅に、純白の可憐な花が咲いているのに
気がついた。
私の指差す方向に視線を向けた母は
「ほんとに咲くなんて……。」
と言葉を詰まらせた。
 
 
flower730.jpg
 
 
そう、あれはとても寒い日。

それでも陽射しはキラキラと眩しかった。
いつものように父が庭の手入れをしていた。
色が少なくなった庭は、いつもよりちょっぴり寂しい感じがした。

「お花、少ないね。」
「そりゃ冬はね。……でも、こうしたらどうだい?」
「でも、それお花咲いてない……。」

父は苦笑しながら手を動かしていた。

「まだ小さいからね。でも、これは寒さにとても強い花なんだ。
雪がうっすらと積もった中に咲くこれを見たら、何だかとても幸せな
気持ちになれるはずだよ……きっとね。」
「なんていう花なの?」

父は少しためらうように
「ヘレボラス……」と、言った。
「変わった名前。どんな花が咲くのかしら?」
「ヘレボラスというのは学名で、
ギリシア語で『死に至らしめる食物』という意味があるんだ。」
「え!これ、毒があるの?恐い……」

私は気味悪そうに、大きな木の影に新しく植えられたそれらを見た。
父は小さく首を振った。

「実はこれの毒性はかなり強いんだけどね。
だけど根っこだけだよ。全然心配ないさ。
薔薇にだって刺があるだろう?
あれと同じ。美しいものには……ってやつだよ。
薔薇の花に似ているところから『レンテンローズ』とも
言われてるみたいだね。
パパが若い頃、イギリスに留学していた時に初めて見たんだ。
雪の降る、寒い寒い日に純白の花を咲かせていたんだ。
それはそれは美しくてね。
その白さが妙に目に焼き付いてる……今でもね。
これも純白のやつだと嬉しいんだけどな。」


父は遠くを見るような目をしていた。

あの時……近く視線の先へ行ってしまうことを、父は予感していたのだろうか。 

 

 

 

母がポツリ、と言った。

「あの花の名前、あなた知ってる?」
「植えた時にパパに教えてもらったよ……確かレンテンローズって言ってた。
ヘレボラスが学名だって。」

母は小さく溜め息をついた。

「咲いてから……あなたに言うつもりだったのかしらね。」
「どういうこと?」
「あの花は『クリスマスローズ』って言うのよ。
クリスマスに薔薇に似た花を咲かせるから。
でも日本では冬に咲く品種はとても育てるのが難しいのよ。
本当によく咲いたわ……。
パパからのプレゼントかしらね。」

そして母は私の肩に優しく手を置いて言った。

「パパから聞いた事があるわ……
クリスマスローズは天使からの贈り物なんだって……。」
 
瞬間、パタパタとこぼれ落ちるものを止めることは出来なかった。
いつになったら涙は涸れるんだろうね、パパ。
 

 
雪は深く積もりそうだった。
ても天使は雪の下からその花を探してくれたのだそうだ。
キリストの誕生を祝う少女のために……。
そして、パパは私のために。
 
 
クリスマス……
全ての人が幸せであるようにと、その花は頭を垂れて花開く。
それはまるで祈りを捧げているように。






 

 

☆Photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)



 

 

 

☆words / (C)夏実(ryus_cafe)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 

燃え尽きて、なお。 [こぼれ落ちる想い]

 
視線が囚われて

 
離れてくれない
 
 
flower657.jpg 
 
 
美しいわけでも
 
何でも無い
 
ただ
 
ただ 消えてゆこうとしているだけなのに。
 
 
無言の感情が 
 
胸を焦がす
 
 
 
 
 
 
 
☆photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
 
 
 
 
 
 
 










nice!(0)  コメント(0) 

藍に溶けて [こぼれ落ちる想い]

 
紫煙と苦笑が交錯して
肩すくめ合って 
 
褪せた心の色
  
溢れそうになる涙が
まるで
鮮やかさ取り戻すよう
 
 
IMG_3801.jpg 
 
 
知った分だけ
生き方上手になったような気はするけれど
  
心の欠片は
置き去りのまま
 
あの時の
夜空のむこうに
来たはずだけど
 
 
 
 
 
☆photo & words / (C)夏実
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

nice!(1)  コメント(0) 

ただいま、Blue。 [こぼれ落ちる想い]

 
夏の終わりに

たどる時間


IMG_3770.jpg


恐ろしく時間は流れてしまったというのに
 
耳をすませば
 
埋もれてしまっていた想い出に
翼が生える
 
 
 
 
☆photo & words / (C)夏実
 
 
 
 
 
 





nice!(1)  コメント(0) 

眠れる場所で [こぼれ落ちる想い]

 
静かに
 確実に
  降り積もってゆく時間

想い出が溶けて 滲んで
  おぼろげになってゆくことを
  止めることは出来ないけれど

交わし合う言の葉で
 それを何度もなぞるように
 消えてしまうことの無いように


20140927_1589001.jpg


時間を含んだ
 柔らかな言の葉は
豊かな熱量でもって
心のくぼみを 
 充たしてゆく
  そして
   溢れて

初めて
知るのだ

あらゆる方向に伸びていた
愛のかたちを




☆Photo/(C)夏実










nice!(4)  コメント(4) 

Pave de chocolat ~恋するチョコレート~ [こぼれ落ちる想い]

 
少し固めに作ったガナッシュ
そっと小さく
四角に切り分けて

甘い甘い石畳

一つ一つ大切に
ほろ苦いココアパウダーで仕上げていった

あなたに続く
道をつくるように

Pave de chocolat
Pave de chocolat

出来上がりのひとかけら
口に放り込んで
広がる甘さに
みるみる頬が熱くなって
キッチンに立ちこめる香りに
いたたまれなくなって
慌てて窓を開けた

滑り込んできた風が
囁きかける

Je t'aime......?

思わず両手で耳を押さえて


5426975326_53ed49f82e_z.jpg


小さな箱にチョコレートを敷き詰めて
シンプルなラッピングに
さり気なさを精一杯に装って

駆け出したくなるような気持ち押さえて
その気持ちに
リボンをかけて

ドキドキを身につけて
出かけよう

美しいヒールの靴を選んで
一番素敵に見えるワンピースを選んで
魅惑的なルージュの色を選んで
心泡立つ香りを選んで

全てを薔薇色に染めて

あなたへ続く道
細いヒールの音 響かせて

Pave de chocolat
Pave de chocolat










☆Photo/(C)Free.Stocker
(※このお写真はFree.Stockerさまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)






















nice!(5)  コメント(4) 

遠く、サイレンの音が聴こえて。 [こぼれ落ちる想い]


遠く、サイレンの音が聴こえて

重なるように
十時を知らせるドヴォルザーク
夜の帳を
はためかせる


mizutama45.jpg


息吹き返すように脈打ちだす記憶
香りまで
その
温度まで
立ち昇らせて

一体どこまで還って来れたというのだろう

幼き頃の
無意識のハミングに導かれるように 
こぼれ落ちていた旋律

まるで呪文 炙り出される
狂おしいほどの 切なさみたいなモノ
絡みつくように 這い上がってくる
焦がすように
滲むように
広がってゆく軌跡

生きてきて 生まれてきた
数えきれないほどの
ちょっとした想いの切れ端
何でも無いことのはずが
時間を含んで
たまらない感情をはらませて

ああ、もうこんな時間。と
いつも小さく歌いながら
窓の外 夜空を眺めていた


遠く、遠く
サイレンの音が聴こえたような気がして

ドヴォルザークの旋律が
若かった父の口笛を蘇らせもして
なぞるように
そっとハミング続けて









☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
























nice!(4)  コメント(2) 

Focus [こぼれ落ちる想い]

 
太陽を忘れてしまいそうなほど 
雨が続いたような気がしていたから

訪れた空の蒼さに 
何だか胸が潰れてしまいそうになって

引き寄せられるように
まっすぐ伸ばした 
両手の 親指
     人さし指
互い違いに指先合わせて 

そっと切り取った


20100610_1858482.jpg


愛シテルこと 忘れてしまいそうな程
 愛サレテいたのに

繰り返す 日々が
何でもないことのように押し流していった


ただ流れてゆく時間の中で
溺れ沈んでゆく記憶を
幾つ見失わずにいられるだろう


滲むような空の蒼さは
心の奥底まで照らして

おぼろげだったものを優しく縁取る

時に『当たり前のこと』の大切さに
ピントをあわせて




☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)










nice!(10)  コメント(3) 

溜め息、バレンタイン。 [こぼれ落ちる想い]

 
「チ、ヨ、コ、レ、イ……ット。」

階段を一段
      一段

それをたどるように
小さく口をついて出た

最後の一歩
両足で飛び降りてしまっていたことに
あわててキョトキョト……見回す始末

頬がジワジワ熱を帯びてくる


46.jpg


バレンタインに間に合わせようと
決心したはずだったのに
選んだ言葉も何もかも
尻切れトンボのままでフワフワしたまま
苦い想いが広がるばかり

それでも
あっけないまでに
その日は来てしまって

散々悩んだ
意気地なしのチョコレートは机に置いてけぼり

過ぎてしまえば
枯れてしまった花みたい


伝えたかった想いがこぼれて
子供染みた
チ、ヨ、コ、レ、イ、トに頬染めて




☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)










nice!(4)  コメント(2) 
前の10件 | -
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。