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眠れる場所で [こぼれ落ちる想い]

 
静かに
 確実に
  降り積もってゆく時間

想い出が溶けて 滲んで
  おぼろげになってゆくことを
  止めることは出来ないけれど

交わし合う言の葉で
 それを何度もなぞるように
 消えてしまうことの無いように


20140927_1589001.jpg


時間を含んだ
 柔らかな言の葉は
豊かな熱量でもって
心のくぼみを 
 充たしてゆく
  そして
   溢れて

初めて
知るのだ

あらゆる方向に伸びていた
愛のかたちを




Photo/(C)夏実










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Pave de chocolat ~恋するチョコレート~ [こぼれ落ちる想い]

 
少し固めに作ったガナッシュ
そっと小さく
四角に切り分けて

甘い甘い石畳

一つ一つ大切に
ほろ苦いココアパウダーで仕上げていった

あなたに続く
道をつくるように

Pave de chocolat
Pave de chocolat

出来上がりのひとかけら
口に放り込んで
広がる甘さに
みるみる頬が熱くなって
キッチンに立ちこめる香りに
いたたまれなくなって
慌てて窓を開けた

滑り込んできた風が
囁きかける

Je t'aime......?

思わず両手で耳を押さえて


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小さな箱にチョコレートを敷き詰めて
シンプルなラッピングに
さり気なさを精一杯に装って

駆け出したくなるような気持ち押さえて
その気持ちに
リボンをかけて

ドキドキを身につけて
出かけよう

美しいヒールの靴を選んで
一番素敵に見えるワンピースを選んで
魅惑的なルージュの色を選んで
心泡立つ香りを選んで

全てを薔薇色に染めて

あなたへ続く道
細いヒールの音 響かせて

Pave de chocolat
Pave de chocolat










Photo/(C)Free.Stocker
(※このお写真Free.Stockerさまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)






















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遠く、サイレンの音が聴こえて。 [こぼれ落ちる想い]


遠く、サイレンの音が聴こえて

重なるように
十時を知らせるドヴォルザーク
夜の帳を
はためかせる


mizutama45.jpg


息吹き返すように脈打ちだす記憶
香りまで
その
温度まで
立ち昇らせて

一体どこまで還って来れたというのだろう

幼き頃の
無意識のハミングに導かれるように 
こぼれ落ちていた旋律

まるで呪文 炙り出される
狂おしいほどの 切なさみたいなモノ
絡みつくように 這い上がってくる
焦がすように
滲むように
広がってゆく軌跡

生きてきて 生まれてきた
数えきれないほどの
ちょっとした想いの切れ端
何でも無いことのはずが
時間を含んで
たまらない感情をはらませて

ああ、もうこんな時間。と
いつも小さく歌いながら
窓の外 夜空を眺めていた


遠く、遠く
サイレンの音が聴こえたような気がして

ドヴォルザークの旋律が
若かった父の口笛を蘇らせもして
なぞるように
そっとハミング続けて









Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真MIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
























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Focus [こぼれ落ちる想い]

 
太陽を忘れてしまいそうなほど 
雨が続いたような気がしていたから

訪れた空の蒼さに 
何だか胸が潰れてしまいそうになって

引き寄せられるように
まっすぐ伸ばした 
両手の 親指
     人さし指
互い違いに指先合わせて 

そっと切り取った


20100610_1858482.jpg


愛シテルこと 忘れてしまいそうな程
 愛サレテいたのに

繰り返す 日々が
何でもないことのように押し流していった


ただ流れてゆく時間の中で
溺れ沈んでゆく記憶を
幾つ見失わずにいられるだろう


滲むような空の蒼さは
心の奥底まで照らして

おぼろげだったものを優しく縁取る

時に『当たり前のこと』の大切さに
ピントをあわせて




Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真MIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)










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溜め息、バレンタイン。 [こぼれ落ちる想い]

 
「チ、ヨ、コ、レ、イ……ット。」

階段を一段
      一段

それをたどるように
小さく口をついて出た

最後の一歩
両足で飛び降りてしまっていたことに
あわててキョトキョト……見回す始末

頬がジワジワ熱を帯びてくる


46.jpg


バレンタインに間に合わせようと
決心したはずだったのに
選んだ言葉も何もかも
尻切れトンボのままでフワフワしたまま
苦い想いが広がるばかり

それでも
あっけないまでに
その日は来てしまって

散々悩んだ
意気地なしのチョコレートは机に置いてけぼり

過ぎてしまえば
枯れてしまった花みたい


伝えたかった想いがこぼれて
子供染みた
チ、ヨ、コ、レ、イ、トに頬染めて




Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真MIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)










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emotion [こぼれ落ちる想い]

 
教えて

歪んでしまう 視線のその先
込み上げてくる
この胸の 焦げ付くような痛みの理由(わけ)を

君へと
伸ばそうとした指先にも
ためらいが 追いかけてきて 
首を振る
 

20121019_117615.jpg


僕が 求めていたもの
君が 求めていたもの
同じモノなのに

どうして

君は
僕ではダメなんだろう

どうして
僕は
君でないとダメなんだろう








Photo/(C)MIZUTAMA

(※このお写真MIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)






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Real blue [こぼれ落ちる想い]


そっと放った
想いの行方は

偶然にゆだねられて

青にとけてゆく


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決して
忘れはしないけれど
 でも
 思い出しもしないような

そんな
おずおずとした記憶のかけら

『今』という煌めき
思いがけずまとってみても


変わらない記憶のままが


本当は
一番美しい








photo/(C)夏実















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想い星 [こぼれ落ちる想い]

  
その廻りあわせを
強く信じること出来なければ
きっと
言えなかったサヨナラ

別々の時間
当たり前のように流れ始めて
追い立てられるように 
それでも とにかくこなしてきて

誰もいなくなったオフィス 
デスクで 冷めてしまったコーヒー飲みながら
ふと 
君の入れてくれた 熱いマグのぬくもり
ユラリと心に立ち昇ってくる


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夜空の彼方 
いつもの場所に 瞬く星 
そっと君に 重ねていた

シクンと心に痛みが走る
サヨナラという名の約束 
信じた 二人

どんなに 
 どんなに 離れていても
どんなに 
 どんなに 時が流れても

君を重ねた 星

君も 同じ星 見つめただろうか
僕と 同じ星 見つめただろうか


夜空の彼方 
いつもの場所に 輝く星 

そっと 今日も重ねて
そっと 君と重ねて







photo/(C)夏実














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想い [こぼれ落ちる想い]

  
時間が
積み重なってきた時間が

どうしてもほどけなかった心を
ゆっくりゆっくりと溶かしてゆく

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どうしてこんがらがってしまったか

そんなことは
どうでも良いと

ただジワリ、
ジワリとにじんでゆくのだ





photo/(C)夏実











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Cafeの片隅で [こぼれ落ちる想い]

  
もう丸12年だ。
Ryu's CafeというサイトをOpenさせて……
こぼれ落ちる想いをそっと片隅で綴ってきた。
そんなことをきっかけに、
差し伸べられたいくつもの言の葉の温もりに、ほっと癒されて。
本当の気持ちを吐露できる、そんな居場所を
やっと、見つけられたような気がしたものだった。
重なってゆく時間の中で、様々人生模様も変化して。
こぼれ落ちてゆく想いを、そのままに綴ることも許されなくなってきて……
ここで時間に心遊ばせることに罪悪感さえ感じるようになってしまって。
……辛くなった。

IMG_2382-2.jpg

それでも……
本当に時折、私を……
私のこの場所を思い出して下さる方がいる。
そっとおかれた言の葉の懐かしい温もりに、心がジュワッと満たされてゆく。
泣きたくなるほどに心が波打つ。
全身心ごと抱き締められているような、そんな感じ。

そっと密やかに。
想いを綴ってきただけの、この静かな場所。
積み重なってきた時間の分だけ……
訳も無く愛おしい。
人生にまだまだまだまだ青い青い自分が何だかほろ苦く微笑ましい。

過ぎてゆく時間をまといながら……
もう少し、このCafeの片隅で
そっと心遊ばせていきたいと感じている。






……久しぶりに、そっとおしゃべりしませんか。
……なんて、ね。(苦笑)





photo/(C)夏実














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